ロマサガ3:リマスター版の主な変更点
ロマンシングサ・ガ3 リマスター版の紹介記事になります。
💡リマスター版はSFC版と違う遊び方が出来ます。
💡「脳天割り」の見切り、「心眼でたらめ矢」の極意習得など、地味に新要素があります。
💡「Lv七星剣」の複数取得、地術の複属性化など、新しい育成方法があります。
概要
長い製作期間の末に出たロマサガ3リマスター版ですが、ロマサガ2以上に追加要素は少なく、SFC版を遊びつくしたユーザーには楽しめる要素が少ないように感じます。
しかしながら、SFC版で謎仕様だった部分もなぜかベタ移植されていたり、逆にベタ移植されてそうな所が変わってて新しい遊び方が出来たりと、SFC版を遊びつくしたユーザーほどかえって楽しめる要素が多かったりします。
そういう、『ここが変だよロマサガ3リマスター版』のご紹介です。
修正されたバグ(の一部の一部)
加入制限の削除
元々SFC版のメモリ不足のためにあった仕様のため、容量増加とともに削除。
竜鱗の盾が工房で買えるようになった。
SFC版はライトガードになってました。
クリプトエルダーから無刀取りできるのが、聖王遺物「栄光の杖」ではなくルーンの杖になった。
ワームホール、光の壁の正常化
ユリアンブロック、シールドラッシュが極意取得済になった。
マクシムス討伐後にも神王の塔のローブ売りがトレードしてくれるようになった。
サラ単体でもアビスゲートに突入できるようになった。
SFC版ではモニカが増殖して進行不能になります。
固有技閃き時の「Lv七星剣」、小剣仕込み杖の作製ができなくなった。
おかげでハリードの曲刀枠につけられなくなりましたが、他の方法で何本も作れるようになりました。後述します。
修正されなかったバグ(仕様扱い)
王家の指輪転がし
値段の調整くらいはされるかと思いましたが、特に行われませんでした。
イルカ像も増やせます。どちらもNew Game+では消失します。
分身技の参照値
分身技は「前の攻撃が参照した値」を参照する仕様になっており、力や器用さは基本的に影響しません。
それにより、分身剣やラウンドスライサーはキャラに依存しません。個人的にはキャラの個性が平均化されるので好きではない仕様です。
RTAではよく「グゥエイン参照」という技が使用されます。
スペルディフレクトを閃かない
夢見る宝石持ち出し
New Game+では消失します。
真・魔法盾
なぜか新しいシステムとしてSFC版と違う処理でわざわざ実装されているようです。
ウォードからの依頼時にがめつさを何度でも下げられる。
火術要塞の出現フラグバグ
RTAでも利用されるバグです。
グレートフェイクショーにお金だけ払って出た後、妖精の村からジャングルに入り、蝶のいる入り口を通ると火術要塞に行けます。
新たなバグ、仕様変更(の一部の一部)
細かい変更やバグは無数にあるのですが、通常プレイやRTAに使えそうな物だけに絞って紹介します。
「パーティー外成長」の利用
仕様としては何も変わってません。一部のパラメーターを1周で最大9上げられるシステムです。
ですが、New Game+で能力Lvが引き継がれる事から、一部のパラメーターはスライム増殖を使わなくても簡単にLv50に出来るようになりました。ミカエルとトーマスなら増幅レベルもカンスト出来ます。
少しコツがあります。詳しくは別のコラムで紹介します。
盾/ガーター防御時にも状態異常が起こるようになった。
神秘の水/再生光/ナースヒールで徐々に石化(ストーンスキン)が解除されなくなった。
トレード技「フルブライト演説」がNew Game+で引き継がれない。
「脳天割り」が見切れるようになった
リマスター版の方がSFC版より見切り判定が0.3~0.4%緩和しています。
それだけだと微々たる差ですが、「敵の閃きLv-見切りLv」=-9の技が、SFC版だと0%でしたがリマスター版だと0.4%となったため、脳天割り(見切りLv12)がゴブリン(閃きLv3)から見切れるようになりました。
最も、SFC版では「霊幻亡者(閃きLv5)」が脳天割りをバグで使わなくなっていたのも見切れなかった要因なので、リマスター版では霊幻亡者からも見切れるようになってます。そちらの方がずっと高確率です。
なおスフィンクスリドル(見切りLv35)は、リマスター版のスフィンクスの閃きLvが低く設定(閃きLv20)されてるため見切れません。データ上は存在します。
こちらも別のコラムで紹介します。
「心眼でたらめ矢」の極意が習得できるようになった。
極意習得率は消費WPだけに依存します。多いほど確率が低くなり、心眼でたらめ矢(WP18)はSFC版だと0%でした。
リマスター版だと「達人の指輪」でWP消費を半分に出来るため5.9%で習得可能となりました。「極意の指輪」をつけると8.6%まで引き上げられます。「達人の指輪」「極意の指輪」の組み合わせは極意の習得に非常に有用です。
こちらも別のコラムで紹介します。
フォルネウス戦でのハーマンの装備増殖
フォルネウス討伐によりハーマンの装備アイテムがブラックにコピーされますが、ハーマンのスロットにも残ります。そのため、フォルネウス戦でのハーマンの装備がNew Game+時に増殖します。
霧の水環、竜槍スマウグ、水鏡の盾、諸王の都のアイテムなどの増殖に使えて便利。
「Lv七星剣」、小剣仕込み杖、大剣マスカレード、小剣トリプルソードの作成
混乱は3段階ありますが、混乱3になったターンに混乱キャラがスターバーストなどの武器変化技を使用した場合、2番目の装備が変化後の武器(Lv七星剣など)になります。
なお、「Lv七星剣」とマスカレードは聖王遺物のため、New Game+では引き継がれません。
小剣トリプルソードの作成2
巨人から無刀取りした際、その戦闘中に「ダンシングソード」を使用すると小剣状態で残ります。
「無刀取り」でハリードの曲刀枠を埋められる。
「Lv七星剣」で埋められなくなった代わりに、「月下美人」などで埋められるようになりました。
「月下美人」はアールヴの装備2から無刀取り出来ます。アールヴは装備2で直接攻撃を行わないため「挑発射ち」する必要があります。
リヴァイヴァで蘇生した際、朱鳥術の上昇判定が起こる。
その際、朱鳥術を習得していない場合は、基本術である「エアスラッシュ」を習得します。
それを利用すると地術の複属性化が出来るようになり、有用な白虎/玄武術を両立できるようになります。しかし多少コツがあります。詳しくは別のコラムで紹介します。
地味に3種類以上の術を覚えられるため、最大JPが205→255に引き上げられました。
コマンダーモードでの術師タイプの仕様変更
SFC版は術師タイプはJPがない場合に防御する仕様でしたが、JPがない場合でも基本術を使うようになりました。
これにより、術王冠を外した術師に防御しながら陣形技を使わせる、通称「術師ナブラ」戦法が使用できなくなりました。
ただ、ミューズは唯一初期術を持たないため、防御しながら陣形技を行う事が出来ます。なんと両手武器を用いた陣形技を使っても盾防御するよう、むしろ強化されているようです。
透明状態の仕様変更
こちらが全員透明状態の場合のみモンスターが防御する仕様でしたが、一部透明状態でも防御するように実質強化されました。
その他、各技術の判定にも細かい変更があります。
ロビンイベントでの2回目の悪魔系から退却できる。
玉座イベントで「戦術研究」を終えると、次の「戦術研究」の時にフリーズする。
その他、銀の手の細かい仕様変更、サラコマンダーやラスボス戦のバグなど、私が自分の目では検証してない細かい仕様変更がたくさんあるようです。
まとめ
普通にプレイしてる分にはあまり違いがわかりませんが、もはや別のゲームと言える形に仕上がってます。
やり尽くしたからプレイしなくていいや、って思った方ほど楽しめますよ。